パチンコを打っていると誰しもが遭遇する回転ムラ。
今までずっと回っていたのに、突然回らなくなることってよくあると思います。
店側が、釘や寝かせ、電圧などを遠隔操作しているのではないかと疑いだしたらキリがありませんね。僕も回らなくなったときは、「ヘソから風が吹き出してるんじゃないか?」と疑いながら打っています😅
店側が遠隔操作で回転数を制御しているのでしょうか?
答えはノーです。
パチンコ店の利益設定は釘調整によって決められていますし、回転数を遠隔操作で変更できるならそもそも釘調整の必要すらないですね。
回転ムラはなぜ起こるのか?それを理解することで、台の良し悪しの見極めに役立てることができるようになります。
目次
回転ムラとは
例えば、1000円あたり平均で20回転回る台を打ったとします。
この「20回転」という数字はあくまで平均値なので、毎回20回転回るわけではありません。20回転より多かったり少なかったりを繰り返しながら平均で20回転に落ち着いていきます。
ときには、30回転以上回ったり、逆に10回転も回らなかったりと、平均値から大幅に乖離(かいり)するような現象も起きます。
とりわけ、大幅に回らなかったときを回転ムラと言う人が多いようです。
回転ムラが起こる原因について
ではなぜ回転ムラが起こるのでしょうか。
例えばヘソの賞球が3個で、1000円あたり平均で20回転まわる台があったとします。
以下の計算で、1回転あたりの入賞率を求めることができます。
入賞率は16分の1、16発に1個ヘソに入る計算になります。
ここまで来れば察しのいい人はピンときたのではないでしょうか。
パチンコの大当たりに例えて考えてみるとわかりやすいと思います。
大当たり確率が100分の1の台を打ったとき、10回転以内に当たることもあれば500回転回しても当たらないこともあります。
1日中コンスタントに当たるときもあればハマりっぱなしのときもあります。
つまり、確率である以上、回転ムラが起こるのは至極当然ということです。
回転ムラの対策・解消法について
すでに答えは出ていますが、確率である以上意図的に回転ムラを解消するのは不可能と言えます。
また、どんな台でも平等に起こるので避けて通ることはできません。
頭ではわかってても、全然回らなくなるとつらいので、ついついストロークを微調整してみたり打つのをしばらくやめてみたりしてしまいます😢
それでたまたま回り出したとしても、結果はただの偶然、確率の範疇(はんちゅう)だということになります。
もしYouTubeやSNSでこんなことを言っている人がいてもあまり気にしないようにしましょう😅
- この台は回転ムラが起きやすい
- この釘調整は回転ムラが起きやすい
- ヘソの戻しが少ない台は回転ムラが起きやすい
- 回転ムラの解消法を解説します!
ただ、ハンドルの故障や不具合で、明らかに回転数が落ちた場合は回転ムラではない可能性もありますので、店員さんを呼ぶなり台を移動するなりしないといけませんね。
台の見極めについて
スペックがどうであれ、ヘソの戻しがどうであれ、釘調整がどうであれ、入賞率がある以上、どんな台でも等しく回転ムラは起こります。
回転ムラ自体を避けることはできませんが、入賞率を意識することで、多少なりとも台の良し悪しを見極められるようになります。
先ほどの計算を使って、3パターンの入賞率を算出してみました。
- 平均15回転回る台なら、20分の1
- 平均20回転回る台なら、16分の1
- 平均25回転回る台なら、13分の1
入賞率の分母が、回らない台ほどが大きく、回る台ほど小さくなっていることが見て取れると思います。
1〜2回転の差であれば気になるほどではありませんが、5〜10回転差ともなるとかなりの開きが生じてきます。
要するに何が言いたいのかというと、回転ムラが大きい・回転ムラが頻繁に起こると感じたとき、「それってそもそも回らない台を打っている可能性が高いのでは?」ということです。
逆のパターンの場合は、比較的優良台である可能性が高いということが考えられます。
これもあくまで確率なので意図しない結果になる場合も当然あります。
ただ、今打っている台を捨てるか、打ち続けるかの一つの判断材料にはなるでしょう。
台を見極めるための例
下の図は実際のデータで、1000円毎の回転数を記録したものです。
平均回転数は約24回転で、甘海沖縄4の等価のボーダーラインは約20回転なので、そこそこ回る台ということがわかると思います。
色を変えている箇所は大幅な回転ムラが発生した部分です。5回転しか回らなかった時はさすがに泣きそうになりました。
データ量が少ないのでほんの参考程度ですが、この実践データ(=回る台のデータ)からは以下のようなことが読み取れます。
- ボーダーラインを大きく下回るような回転ムラはめったに来ない
- 大幅に回らないこともあるが、その分大幅に回ることもある
- 全体的にボーダーラインを超えている割合が高い
逆に、以下のようなパターンの場合は回らない台の可能性が高いので、台に見切りをつける判断材料になります。
- ボーダーラインを大きく下回るような回転ムラが頻発する
- 大幅に回らないことはあるが、大幅に回ることがない
- 全体的にボーダーラインを下回る割合が高い
このように、一つのデータからでも見えてくるものがあります。
どんな技を持ってしても、回転ムラを解消したり、避けたりすることはできません。
経験やデータを蓄積して判断材料を増やし、回転ムラとうまく付き合えるようになるということが唯一の対策です。
データを取るのはちょっとめんどくさいですが、ぜひ挑戦してみてください。必ずレベルアップにつながります。
終わりに
回転ムラは必ず起こること、避けては通れないことが概ね理解できたと思います。
台の良し悪しを見極めるには、釘や玉の軌道を見ること、平均回転数を把握しながら打つことが必須です。
それらに加え入賞率や回転ムラを意識することで、より少ない投資で台の良し悪しを判断できるようになります。
急に回らなくなったとき、店や台を責めたり、ヤケになって無理やり打ち続けるのではなく、台を捨てるか打ち続けるかを冷静に判断するよう心がけましょう。
それには、経験を積んだり、データを蓄積したりしながら精度を上げていくことが大切です。